理想の相手より、理想の結婚 ~条件の奥にある願いを意識化しよう~

婚活を始めると、多くの人が「希望条件」を書き出します。

年齢は○歳くらい。

年収は○万円以上。

大卒。

安定した仕事。

優しい人。

清潔感がある人。

子どもを望んでいる人。

価値観が合う人。

もちろん、条件を持つことは悪いことではありません。むしろ、結婚という人生に関わる大きな選択をするのですから、「こういう人と出会いたい」と考えるのは、とても自然なことです。

では、なぜ私たちは、これほど「条件」を考えるのでしょうか。そして、なぜ婚活では、相手を条件で比較したくなるのでしょうか。

実はそこには、人間の心理が関係しています。

人は「わかりやすいもの」で相手を判断しやすい

例えば、こちらの二人の男性のプロフィールを見たとします。

Aさん

35歳 年収800万円 会社員 大卒

Bさん

38歳 年収650万円 会社員 大卒

こう並べられると、私たちは自然に比較を始めます。

「Aさんのほうが年収が高い」

「Bさんのほうが年齢は上」

「どちらのほうが条件がいいだろう?」

これは、特別なことではありません。

人は複雑な対象を判断するとき、比較しやすい情報を手がかりにする傾向があります。

そして、婚活では年齢、年収、職業、学歴、身長など、数値やカテゴリーとして表示できる情報がたくさんあります。そのため、「この人は自分の条件をどれくらい満たしているか」という考え方になりやすいです。

実際、長期的なパートナー選びに関する研究では、身体的魅力、知性、社会的地位、経済的資源など、さまざまな属性が「理想のパートナー」の評価材料として使われています。そして、これらの特徴を組み合わせてパートナー候補を評価していることは、長年の研究からも分かっています。したがって、「条件で相手を見る」こと自体は、人間として自然なことだといえます。

では、なぜ条件がどんどん増えていくのでしょうか?

最初は、「優しい人がいい」くらいだったのに、

「できれば年収○万円以上」

「できれば大卒」

「できれば身長○cm以上」

「できれば長男ではない方」

「できれば都心勤務」

……と、条件が少しずつ増えていく。

 なぜでしょうか?

一つには、「失敗したくない」という気持ちがあります。結婚は人生への影響が大きいので、「できるだけ良い相手を選びたい」、「後悔したくない」と思ってしまいます。そうすると、人は判断材料を増やしてしまいます。条件を増やせば、より正確に相手を選べるような気がするからです。

条件は、「安心」を得るための道具にもなる

例えば、「年収1,000万円以上」という条件があったとします。

その人が本当に欲しいものは、「1,000万円」そのものではなく、

「お金の心配をあまりせずに暮らしたい」

「子どもの教育を大切にしたい」

「老後まで安心して生活したい」

という別の形の願いなのかもしれません。

つまり、条件は、願いそのものではなく、願いを実現するための「手段」になっていることがほとんどです。

ここをきちんと掘り下げてみることが、とても大切です。

「年収1,000万円の人」と結婚したい?

ここで、少し考えてみてください。

あなたが、「年収1,000万円以上の人と結婚したい」と思っているとします。

では、もし、この二人のタイプの男性があなたの前に現れたとします。

年収700万円

  • あなたが仕事を続けることを応援してくれる
  • 家事を一緒に考えてくれる
  • お金について二人で計画を立てることができる
  • 困ったときには一緒に解決策を考えてくれる
  • 10年・20年後の生活について一緒に話し合える

年収1000万円

  • 仕事が異常なまでに忙しい
  • お金の使い方について全く話し合えない
  • 家事や育児を「自分には関係ない」とつっぱねる
  • 意見が違うと話し合うことができない

どちらがあなたの「理想の結婚」に近いでしょうか?

もちろん、答えは人それぞれです。

ここで言いたいのは、「年収は関係ない」ということではなく、「その条件によって、私はどんな結婚生活を実現したいのか?」を考えてみてほしいのです。

条件の奥には、「本当に欲しいもの」がある

例えば、「高収入の人がいい」その奥には、

→ 安心して生活したい
→ 将来の選択肢を増やしたい
→ 子どもに教育の機会を与えたい

という願いがあるかもしれません。

 

「優しい人がいい」その奥には、

→ 安心して話せる関係がほしい
→ 自分を否定されたくない
→ 困ったときに支え合いたい

という願いがあるかもしれません。

つまり、条件の奥には、「こんな結婚生活を送りたい」という願いが隠れていることがあります。

結婚は「スペック比較」では終わらない

婚活では、どうしてもプロフィール上の情報に目が向きます。

それは当然です。でも、結婚した後に毎日向き合うのは、プロフィールの数字やスペックではありません。

朝起きたときの相手。

疲れて帰ってきたときの相手。

意見がぶつかったときの相手。

病気になったときの相手。

10年後の人生について考えるときの相手。

そこにいるのは、「条件」ではなく、一人の人間です。

そして、自分もまた、相手から見れば「条件」だけではありません。

だから、「条件を捨てましょう」ではない

婚活で、「条件なんて考えなくていい」とは言いません。

年齢も、仕事も、収入も、住む場所も、子どもについての考えも、生活スタイルも…大切な条件はあります。むしろ、自分にとって譲れないことを明確にすることは、婚活において重要です。

ただし、「条件を設定すること」と「条件だけで相手を選ぶこと」は違います。

条件は、「自分がどんな結婚をしたいのか」を考えるための入口として使う最低基準くらいがちょうど良いと思います。

「年収○万円以上」の、その先を考えてみる

例えば、こんなふうに考えてみてください。

私は、年収○万円以上の人と結婚したい。

↓

なぜ?

↓

「経済的に安心したいから。」

↓

なぜ安心したい?

↓

「将来、子どもができても、仕事を続けながら無理なく生活したいから。」

↓

では、私が本当に望んでいる結婚は?

↓

「お互いの仕事を尊重しながら、経済的にも協力して、家族との時間も大切にできる結婚。」

ここまでくると、「年収○万円以上」という一つの条件から、「どんな結婚生活を送りたいのか」が見えてきます。すると、相手を見る目も変わってくるかもしれません。

「理想の相手」を探す前に、「理想の結婚」を知る

婚活では、「どんな人がいいですか?」と聞かれることが多いと思いますし、現に私も会員さんに聞いてしまいます。

ですが、アルパ青山が真に大切にしたいのは、その一つ前の問いです。

「あなたは、どんな結婚がしたいですか?」

どんな毎日を過ごしたい?

どんな夫婦になりたい?

意見が違ったとき、どう話し合いたい?

10年後、20年後、どんな二人になっていたい?

あなたの未来の姿について、自分と向き合うことで、「だから、私はこんな人と出会いたい」という条件が見えてくるのではないでしょうか。

条件から、結婚ゴールへ

アルパ青山では、「相手探し」から婚活を始めるのではなく、「自分が望む結婚」を考えるところから始める。という考え方を大切にしています。

条件は、なくすものではありません。

条件の奥にある、「私は、どんな人生を送りたいのか」を見つけるために使うもの。

「高収入の人がいい」

「優しい人がいい」

「価値観が合う人がいい」

という言葉の奥には、あなた自身がまだ言葉にできていない、「こんな結婚がしたい」という願いがあります。

だから、婚活を始める前に、もう一度、自分の条件を見てみてください。そして、一つひとつに問いかけてみてください。

「私は、なぜこれを求めているんだろう?」

その答えの先に、あなたが本当に望んでいる結婚があるかもしれません。

理想の相手を探す前に、理想の結婚を知る。

アルパ青山では、そこから婚活を始めます。

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