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婚活を始める前に、考えてほしいたった一つのこと
前回の記事【「婚活で迷走しない!出会う前にやるべき「2つの準備」】で、婚活を始める時に必要な2つのことについて書きました。1つ目は「自分の結婚ビジョンを明確にすること」、2つ目は、そのビジョンに対して「目標と具体策を明確にすること」とお伝えしました。この考えは、アルパ青山が婚活をサポートする上で、とても大事にしていることなので、数回に分けてもう少し詳しくお伝えしていきたいと思います。
婚活を始める前に、考えてほしいたった一つのこと
婚活を始めるとき、多くの人が最初に考えるのは、「どんな人と出会いたいか」ではないでしょうか。
「年齢は? 年収は? 職業は? 学歴は?」といったスペックから、「優しい人? 気が利く人? 頼れる人?」といった性格、はたまた「金銭感覚、ライフスタイル、恋愛観」といった価値観にいたるまで。もちろん、これらは大切です。結婚する相手を選ぶ以上、条件を考えることは決して悪いことではありません。
実際、日本の大規模調査でも、結婚相手を選ぶ際に「経済力」「仕事」「学歴」「家事・育児への協力」「価値観」など、さまざまな要素が重視されているので、「条件軸」をベースにおくことは一般的なことだと思います。
ただ、この「条件」にこだわって相手を探すとなると、難しい問題が生じます。
2025年に公表された内閣府・経済社会総合研究所の研究で、年齢・年収・雇用形態・学歴・身長・体型という6つの条件を使って、日本の結婚市場における「希望条件」と「実際のマッチング」の分析がおこなわれています。その分析結果では、6条件が双方で一致する「相互マッチ率」は3.8%、一方で条件が一致しない「ミスマッチ率」は42.0%とされています。
つまり、「条件を細かく設定するほど、自分に合う人が見つからない」確率が高まってしまうのです。では、条件をなくせばいいのかといえば、そうではありません。
大切なのは、「どんな人と結婚したいか」だけではなく、「どんな結婚生活を送りたいのか」を先に考えること。これが、婚活を始める前に考えてほしい、たった一つのことです。
「理想の相手」から考えると、見えなくなるもの
例えば、「年収1,000万円以上の人がいい」という希望があったとします。
なぜ、その条件なのでしょうか。
「子どもが生まれても教育環境を大切にしたいから」だとしたら、「年収1,000万円の人」ではなく、本当に探しているのは、「子供の教育や未来を大切に考え、夫婦で話し合える関係」になります。
「経済的な不安を抱えずに、二人で人生を楽しみたいから」だとしたら、本当に探しているのは、「安心して、二人で人生を楽しめる結婚生活」なのではないでしょうか。
ここが、とても大切な違いです。
条件を満たしていても、結婚生活がうまくいくとは限らない
もちろん、年収も、職業も、学歴も、年齢も大切です。しかし、それらは主に、「誰と結婚するか」を考える材料です。
一方で結婚生活には、
「意見が違ったとき、どう話し合うか」
「お金をどう管理するか」
「親との関係をどうするか」
「子どもについてどう考えるか」
「それぞれの仕事や夢をどう応援するか」
といった、別の問題が次々と出てきます。つまり、「条件の良い相手を見つけること」と「良い結婚生活をつくること」は、同じではないのです。
では、実際に結婚生活が破綻するとき、何が問題になるのでしょうか。
離婚にはさまざまな原因がありますが、2025年の司法統計によれば、経済的な問題だけではなく、
といった、夫婦関係そのものに関わる問題が大きな割合を占めています。
これは、「条件で選ぶことが間違っている」という意味ではなく、条件だけでは、結婚生活のすべてを説明できないということです。
では、結婚生活がうまくいくカップルには何があるのか
ここからが、もっと大切な話です。
長年にわたって夫婦関係を研究してきたJohn Gottmanらの研究では、夫婦が問題について話し合うときの、
「どのように話し始めるか」
「相手にどのように反応するか」
「否定的な感情だけでなく、肯定的な反応がどれくらいあるか」
といった、二人の相互作用が結婚生活の安定と関連することが示されています。
また、別の縦断研究では、何か問題が生じた時に、どうやって普段のコミュニケーションへ戻すかという点も、後の離婚との関連があることが調べられています。
つまり、結婚生活で重要なのは、「一度も喧嘩しないこと」ではなく、違いや問題が生じたときに、二人でどう対処するか。ここに大きな意味があります。
「二人の未来」を考えているカップル
さらに興味深い研究があります。
2,801人を対象とした10年間の縦断研究では、恋愛関係にある相手と二人の将来の目標について一緒に計画することが、離婚との関連を調べられました。(2016年Sven Keepers らの研究チーム)
研究では、パートナーと一緒に人生の目標を計画することが不足している人ほど、その後10年間の離婚率が19%高いという結果が示されています。
もちろん、「二人で目標を話し合えば、離婚しなくなる」という単純な話ではありません。
この研究が示しているのは、結婚生活を「二人の未来」として一緒に考えることには意味があるということです。
「私はこうしたい」だけではなく、「私たちは、どんな生活をつくりたい?」と考える。
この違いは、とても大きいのではないでしょうか。
婚活で、最初に考えてほしいこと
婚活を始める方は、「どんな人と結婚したいか?」と考える前に、「自分は、どんな結婚がしたいか?」を自分に問いてください。
「結婚してどんな人になりたいか?」
「仕事はどうしたいか?」
「休日は二人で何をしたいか?」
「お互いの仕事をどう応援したいか?」
「意見がぶつかったとき、どうやって仲直りしたいか?」
「10年後、20年後。どんな二人になっていたいか?」
「理想の相手」ではなく、「理想の結婚」から始める
婚活では、どうしても相手の条件に目が向きます。それは自然なことです。けれど、条件を満たす人を探すことが、婚活のゴールではありません。その人と、どんな毎日を過ごし、どんな関係を築き、どんな人生を一緒につくりたいのか。そこまで考えて初めて、「自分にとって、本当に相性のいい相手」が見えてくるのだと思います。だから、婚活を始める前に、まず一度、立ち止まって考えてみてください。
あなたは、どんな結婚がしたいですか?
「どんな人と結婚したい?」ではありません。「どんな結婚がしたい?」です。この問いに答えることから、あなたの婚活は始まります。
アルパ青山では、婚活を「相手を探す活動」だけではなく、自分が望む結婚を明確にし、その結婚を二人でつくっていくプロセスとして考えています。
その最初のステップが、「結婚ゴール設定」です。
どんな結婚をしたいのか。
その結婚を実現するために、自分にはどんな力があるのか。
どんな相手となら、その未来を一緒につくっていけるのか。
婚活は、そこからがスタートです。
結婚は、二人の人生のページを作る共同編集。
だからこそ、最初に考えるのは「誰と」ではなく、「どんな人生を、二人でつくりたいのか」なのかもしれません。
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